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海外の忍者人気は不滅、NARUTO

欧州ではワンピースを越えるほどの人気

ワンピース、そしてドラゴンボールとも海外で人気を誇っているが、その中でさらに勝るとも劣らない人気を獲得している作品がまだある。物語の世界観こそ日本かどうかも分からなくなっているが、どこか日本を思わせる内容となっている作品として高い評価を受けているのが『NARUTO』だ。筆者もこの作品には中々思い入れがある。連載当初こそそこまで熱心に見ていたわけではないが、ある時からコミックスを購入して、さらにジャンプ誌面でも毎週どういった展開になるのか熱心に追っていたものだ。連載が始まった当初とそのことを比べると、そこまで年の差が出ていたわけではないこと、また作中で語られる悩みなどが思春期独特とも言えるどこか虚無感を思わせる主人公の過去などが、個人的に魅力となって興味関心の対象となった。

NARUTOの連載が始まったのが1999年、今年2014年度でそのNARUTOも15周年という大台に乗っている。ワンピースとは時期的に言えばそれほど差異はなく、知名度の高さとしてはワンピースにはまだまだといった印象が、当時としてはあったに違いない。それは海外でも同様に、作品のテーマとして『忍者』となっているにも関わらず、主人公であるナルトがオレンジ色の忍装束を纏っている奇抜さも相まって、クールなイメージを持っている海外の目線では忍者として受け入れられるまでに時間を要することになる。そしてその後、まさかそのような酷評を受けていたにも関わらず、欧州地方を始めとした世界各国で人気を博すことになる。

NARUTOという作品の人気は、一部ではワンピースよりも面白いと評価する人も多いという。発行部数という尺で考えたら遠く及ばないが、作品の人気を支えている理由とは何か、そこのところから見てみよう。

海賊人気?ONE PIECE!

日本的だからこそ好まれる

ワンピースよりもNARUTOの方が海外では人気があるといわれて、少し違和感を感じる人もいるだろう。筆者も知名度という意味ではワンピースの方がまだ老若男女という視点で考えると、ワンピースの法が日本では浸透しているという印象を持つ。メディア展開とその規模の大きさなどもあると思う、そういったこともすべて込みで考えても、ワンピースの方が人気があると取っても問題はないかもしれない。

ただそれでも海外ではNARUTOを推している人の方が多いといわれる理由を模索すると、出てくるのは『日本らしさ』というものがあるかどうかに注目して見たいと思う。どちらも日本人が製作した作品だが、しかし日本人として縁のあるテーマを使用していると聞かれたらまず『NARUTO』と答える人が多い。もちろんワンピースの海賊というテーマについても、史実を辿っていけば日本にも海賊に対する歴史は記述として残されているが、西洋のように現代までに広がるヴァイキングという歴史のページにも語り継がれているかどうかと聞かれたら、微妙なところだ。ヴァイキングに敵意むき出しとしてその殺意を向ける人もいるだろう。何せ古代期においてそれまでありえなかった教会を襲撃するなどの暴挙に出るなど、その明らかな行動をとってみれば海賊が活躍する作品を好意的に受け取れる欧州地方の人は少ないのでは、と感じられる。

一方でNARUTOは欧州などの文化にはない、独特の日本様式が取り入れられ、なおかつ全く想像することが出来ない『忍者』が活躍する作品ということも大きな要因だ。何せアメリカやヨーロッパ地方の人々からすれば、日本人が全員忍者の末裔ではないのかと思っているのではというくらい、忍者に対して羨望とも取れる感情を抱いていたりするからだ。また、そんな人々からすれば忍者とはこういうものだとする想像も出来ないことも遠因となっている。

不動の名作 DRAGON BALL!

特にゲームが人気

NARUTOは原作コミックス、アニメ共に人気だが、それ以上にブームを巻き起こしたのが何とテレビゲームだ。日本でも発売されている『ナルティメットシリーズ』においては、世界で1,000万本の売上を記録しているというのだから、驚きだ。その中のシリーズでもある『ナルティメッとストーム2』における世界各国の売上別データを見ると、このようになっている。

発売元の日本や近隣のアジア圏よりも、欧州方面での売上の方が圧倒的に良いという結果になっている。これを見るに、日本人よりもよほど欧州にいる人々が遥かにNARUTOをこよなく愛しているのが伺える。日本人よりも海外のユーザーの方がNARUTOを好んでいるからこそ出てくる、どうしてワンピースの方が好きなのかという疑問もこの数字を見ると何故か納得できてしまう。

確かに日本とより近い関係にあるのはどちらかと検討したら、間違いなくいNARUTOだ。別段そこまで嫌われていることもないと思うが、人気を二分している事実を考えるとNARUTOをそこまで好いていないという人がいるのは、少し問題あるように感じてしまうのは気のせいではないかもしれない。

NARUTO は忍者ですから!
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